2022.12.2〜2023.1.29
「飼育小屋ラプソディ」
大久保分校スタートアップミュージアム第 5回目の展示は土屋未沙個展〈飼育小屋ラプソディ〉を行います。
土屋は日本の伝統技法である水性木版画の技法を使い、おもに動物をモチーフにした作品を制作しています。作品に登場する動物たちは、作家が感じるその動物がもつ力強さなどの魅力が強調して表わされ、いまにも額から跳び出してきそうな躍動感に溢れています。近年では、モチーフとなる動物をとりまく状況や動物がもつ象徴性にのせ、社会に対してメッセージ性をもった批評的な作品を制作しています。
今回の展示では2023年の干支であるうさぎが主役になります。愛くるしいうさぎは、愛玩動物として家庭や学校で飼育されてきました。一方でペットとして飼われるということは、自由を制限されることでもあります。外敵から守られ、安全を保障されながら、限られた自由のなかで愛され生きる動物たち。飼育ということばには複雑なしがらみがついて回ります。〈飼育小屋ラプソディ〉ではうさぎと人の生き方を重ね、その在り方を問う作品が制作されます。木版画をはじめ、立体作品も使ってつくりあげられる土屋の世界をお楽しみください。