2023.04.7〜05.28
「道草のプラクティス」
大久保分校スタートアップミュージアム7回目の展示は、速水一樹「道草のプラクティス」を行います。速水は近年鮮やかな色の板や角材を路地などで即興的に組み立てるなど「遊び」の要素を持った独自の手法で都市空間へ介入し、その場に応じて偶然現れるかたちの面白さを探るパフォーマンス作品を制作しています。
今回の展示にあたり、足利市の中心地“まちなか”から当館までの行程を作家は実際に歩いてリサーチし、このパフォーマンスを行いました。パフォーマンスの記録写真や映像を組み合わせ、路上空間を作家の視点で再構築するようなインスタレーションを展示室につくりあげます。
速水が目を留めパフォーマンスを実施する場所は、人の生活の痕跡を色濃く残し、足利という街が辿ってきた時間を想起させるような場所です。一見異質なものを置くことで、その空間の潜在的な秩序や造形性を意識させると同時に、街の魅力をも伝える、出身地での作家初の開催となる展覧会をお楽しみください。
本展はアシカガアートクロス2023共同企画として開催されます
展示写真撮影:鈴木和博